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【塩の豆知識】塩は体に必要!適切な量の塩は人間に欠かせない
【塩の必要性とは?】
人間は海から生まれたと言われています。
その生命が進化し、陸に上がることができたのは、体内に海水を抱えることができたから。赤ちゃんが育つ羊水は、ほぼ海水と同じ組成で、人間の体内には、約0.9%の濃さで塩分が含まれています。体重60kgの標準体型の成人男性なら、約306gもの塩が体内に溶け込んでいます。体内に溶け込んだ塩は、新陳代謝の基礎機能を担ったり、筋肉や骨、血液などを構成したりするなど、生命活動に重要な役割を果たしています。
そのため、大量の発汗や極度の減塩などで体内の塩分濃度が薄くなり過ぎると、体が生命の危機を感じて血液を上げるホルモンが分泌されたり、倦怠感、無気力、痙攣、嘔吐などの症状が起こったり、最悪の場合には死に至ることも。江戸時代にはこの生理作用を利用して「塩抜きの刑」があったほど。近年の減塩ブームで悪者にされがちな塩ですが、適切な量の塩を摂取することは、人間にとってとても重要なことなのです。